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SaaS編

押さえておきたい!導入に向けたSaaSのキホン ~WebAPI連携によるサブスクリプションエコノミー~

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前回はSaaS導入・運用の流れと失敗しないポイントについてまとめていきました。続いて WebAPIによるSaaSのアプリ連携についてまとめていきたいと思います。SaaSを利用するメリットには導入スピードの早さや初期導入コストを抑えられる点の他に、WebAPIによるアプリ連携が挙げられます。

SaaSのアプリ連携によるサブスクリプションエコノミー

多くのSaaSは、インターネットを介してアプリ連携ができるAPIを公開しています。APIを利用したアプリ連携により、SaaSは限定的な適用範囲を拡張し、得意領域に注力することができます。こうした外部アプリとの連携は、新たな価値を生み、サービスやビジネスが発展していくことにつながります。このことを「サブスクリプションエコノミー」と呼びます。

WebAPIってなに?

WebAPIについても簡単に触れておきます。
Web APIは「Web Applicaion Programming Interface」の略称で、アプリケーションのデータを外部に向けて公開し、利用してもらうためのインターフェースです。

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WebAPIによるアプリ連携には次のような開発方法があります。

1. プログラム開発による連携
公開されたWebAPIと連携するシステムのインターフェース・実行するプログラムを開発する方法です。プログラムを開発する必要がありますが、複雑で細かな要件にも対応できます。

2. データ連携ツールを利用した連携
ETLやEAIと言われるツールで複数のアプリケーションに含まれるデータを抽出し、変換と加工をした上でデータを渡す方法です。WebAPIにも対応しており、プログラム開発を必要とせず、すべての設定を画面からできるツールもあります。
有名なところではASTERIA WARP、 DataSpider、 InfomaticaPowerCenterなどが挙げられます。

3. 自動化タスクツールを利用した連携
予め用意されている様々な連携アダプターを組み合わせるだけで、誰でも簡単にシステムを連携させることができます。具体的なイメージとして、GmailやSlackなどと連携して、データ登録のタイミングで関係者にメッセージを送信するなどのタスクを自動化することができます。難点としては、利用しているSaaSにアダプターが対応している必要があったり、自由度は上記の1,2と比べてあまり高くありません。
ツールとしはMicrosoft Flow、Node-RED、IFTTT、Zapierなどが挙げられます。

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SaaSとサブスクリプションエコノミーの今後の発展

企業に対するクラウドの普及は、今後もますます進んでいくことが見込まれています。
また、この流れからクラウドの普及に向けたクラウドベンダーのサービスの拡充や開発環境が整うことによるSaaSの充実などサブスクリプションエコノミーもさらに加速していくことが予想されます。

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SaaSの概要や導入・運用などの基本的なところからWebAPI連携まで、3回を通してSaaSについてまとめていきました。本シリーズで、SaaSへの理解と企業のデジタル化を推進する参考になれば幸いです。

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業務改善を支援しているBusiness b-ridge運営メンバーが、現場の肌感を交えて課題解決のヒントとなる情報をお届けするブログです。
【執筆メンバー:塩見 拓、土井 聡、平井 理博、三浦 淳平】
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