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モノづくりIT融合の異分野コミュニケーションの現場から


~解決策の可能性を多角的に検討し、実行できる解決策を得るための「実行の仕組み」を作り上げよう~

1.異分野コミュニケーションとは

グローバル化が進む中、多様性に対する相互理解と信頼関係の構築が進められています。モノづくりの領域でも、異分野コミュニケーションが、共通の目標達成には不可欠になります。
日本語であっても、異分野になった途端に意味が分からない、という場に参加したことはありますか?
工場立ち上げのエンジニアリングでは、プロセス、設備、建屋、ITの異分野のメンバーが、設計、実装における状況を、共有して、それぞれの領域の業務に落とし込んでいく必要があります。そのためには、個別チームと全体との協調関係を明らかにして、それぞれの業務を遂行するときの前提条件を明らかにして、相互依存関係を共有します。

2.異分野のコミュニケーションの現場

異分野コミュニケーションの経験をご紹介します。異分野コミュニケーションに戸惑いを感じて挑んでいる方、ご参考にしてください。

業務の条件を、わかりやすく伝えること・相手を理解すること(つながりの共有)

異分野になった途端に、相手のチームの前提条件や言葉がわからない、ということになります。このために共通用語を定義し文書化します。また、業務のための前提条件(文書と文書のつながり、データとデータのつながり)を明示していきます。設備屋さんのデータシートのどこをIT担当は拾っているか、プロセス屋さんの運転フローのどこをみて、IT担当は設計しているか、つながり明示があると、双方影響範囲の確認がスムーズにできるようになります。 業務の条件を、わかりやすく伝えること・相手を理解すること(つながりの共有)

会議では、認識レベル、解釈一致の流れをつくること

個々の技術者は、相手を理解することは苦手で自分の専門領域への議論を細分化する傾向があります。このため、会議の場では、会議体の目的を共有化し、相手の説明内容を解釈して、共通認識レベルの流れを作っていくことが重要です。時にはピエロになって、説明者の説明内容をホワイトボートに絵をかいて、解釈の齟齬がないかを確認します。また、用語にも注意します。異分野になると用語の使い方が異なることもありますので、確認します。例えば、DCSは、工場建設の場面では、DCSは、Distributed Control Systemです。空港建設の場面では、Departure Control Systemです。場面によって言葉は異なるため、共通用語を定めて、日常コミュニケーションを行います。議事録は主語を明確にすることが大事です。異分野のインテグレーションは、主語が省略されると意味が逆になって解釈されます。「設備は、」「ITは、」「人は、」と主語を明確にしてください。 会議では、認識レベル、解釈一致の流れをつくること

変更時の分析・関係者を巻き込み

変更発生時には、変更の影響を分析するために、関係者を巻き込むことです。それぞれの専門チーム、サプライヤーの分析結果を取り入れて、影響評価を分析して意思決定するプロセスの構築が必要です。意思決定を行う場に、意思決定を行うための情報がそろっていない状態で決定をしてしまうことはありませんか?このような決定は、関係者の気持ちを下げるばかりではなく、コスト増を生むこともあります。 変更時の分析・関係者を巻き込み

3. はじめて、異分野コミュニケーションを経験している方へ

目標の共有が第1

目標の共有が第1です。大変そうな会議の場では、最初に目標を共有する流れを作り、目標共有の仲間同士であるという空気を作りましょう。「相手を理解したい、解釈したい」、という想い・姿勢と、「自分達のチームをわかりやすく理解してもらう」という両方を常に持って挑みましょう。あいまいさは排除しよう。 あいまいさを残した会議は、後に悪い影響をもたらします。懸命に明確にしていきましょう。同じ目的を達成する仲間として、理解が共感になれば、次のステップが切り開けます。

東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
宮澤 由美子
製造業の基幹システム(ERP)、医薬品製造業の生産実行管理システム(MES)の企画・導入プロジェクトマネジメント及びITサービスマネジメントを担当、製造業の業務改革・改善実現に向けた企画、プロジェクトマネジメントを専門としている。

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